ひょうすんぼ

宮崎の田舎町、都農町についてとその他色々

歴史・民俗

都農の諸神社 その二

今後は5日に一度の更新という形で、定期的に更新していこうと思います。 1.瀧神社 ワイナリーに行く途中にあります。かつては都農神社の奥宮であったようです。その名の通り、社殿の裏に滝があります。滝といっても水量は少なく水が滴り落ちる程度です。 …

都農の諸神社 その一

都農には日向国の一宮たる都農神社がありますが、それは以前書いたので、今回は都農にある小さな神社について記事にしました。 三輪貞夫さんが編集した「神社探訪 都農」は大変が参考になった。ファイルをまとめたような形であったので恐らく出版はされてい…

備忘録

色々お話しを伺うことが出来たので、それについての備忘録です。 1.都農の夏祭りについて 2階から御輿を見下ろすのは失礼とされた。 昔は朝浜まで塩を採りに行き水を撒いていたそうだが、なくなってしまった。 都農の祭りの見どころである御輿のぶつけけ合…

網野善彦について

網野善彦の研究領域はもし分類するならば、歴史学となるであろうが、民俗学にもかなり近い。民俗学的な研究が歴史学に反映されたかたちとして興味深い。 民俗学についての記述が多いのは以下の「宮本常一『忘れられた日本人』を読む」であろう。非常民に注目…

「山民」と「山人」の混同

柳田国男はいくつかの著作で「山民」と「山人」という言葉を用いていますが、この両者を混同してしまったかたは多いのではないでしょうか。私も最初に読んだ時は混同してしまい、柄谷行人さんの「遊動論」を読んで両者の違いに気付きました。 今回は「山民」…

問題意識

自分の中の問題意識の一つとして格差というものがあります。共産主義的な思想を持っているからでも、搾取だなんだと喚き散らしたいからでもなく、ただ単に中産階級の減少による社会の不安定化を危惧しているだけです。 そういう背景で注目したのが「協同自助…

湯ノ本

都農には湯ノ本という地名がある。(墓のあたりです。)都農は岩盤が硬く分厚いため、温泉が湧かないのですが、このような地名があるわけです。何故なのかと思い調べてみると、二つの説が見つかりました。 一つは広報つの2015年10月号p21に載っているもので…

親分子分③

親分子分②の続きになります。 今回は更に踏み込んで親分子分を中心とした社会形態がどういった倫理意識をもたらし、それがどういう結果となったのか考えていきます。考えなければならないことが多く、まだ試論の段階なので、かなり荒い議論となっていますが…

檜枝岐村

また新日本風土記の話しです。最近この番組の存在を知ったばかりですが、気に入って毎週見ています。2月10日に再放送されるということで取り急ぎまとめました。親分子分③は、後日更新します。 檜枝岐村は奥会津に位置する村ですが、ここも椎葉と同様に柳…

親分子分②

前回の記事で見たように親分子分の論理というのは日本の社会に深く根ざしているわけです。それは日本社会に良いものも悪いものももたらしました。 先に良いものの方を取り上げると、養子制度によって血縁に縛られず能力による登用が可能になったという点で、…

親分子分①

前回の更新からかなり時間が空いてしまった。3週に渡って続いた期末試験がやっと終わったので、これからはちゃんと更新出来るようにします。 今の日本でオヤと言った時それは血縁的な親を意味することが大半である。しかし柳田国男によれば以前の日本はそう…

レヴィ=ストロース講義録

レヴィ=ストロースは文化人類学者の中でもっとも有名な人物といっても過言ではないであろう。また構造主義を論じた人としても知られる。氏は日本の文化についても造詣が深く、柳田国男や本居宣長らの著作も読んでいるようです。今回はそのレヴィ=ストロース…

遠野訪問記

今回の記事は遠野物語で有名な遠野の訪問記である。もっとも訪れたのは昨年の2月なので、日記を見て思い出しながら書いている。 花巻からは釜石線に乗り一時間ほどで遠野駅に着く。遠野駅はかなり立派な駅であった。駅舎には屋根があり、駅員もいる。無人の…

民俗学の漫画

年が明けてからアクセスが5倍ほどに増えている。多くの方に読んでいただけるのはありがたいです。ただ試験期間中で余裕がないので、あと二週間ほどは書き溜めておいた記事の投稿になってしまいます。すみません。 あらゆるジャンルの入り口として漫画は有用…

「協同自助」の思想について

以前書いた「遊動論」についての記事の続きのような内容だが、自分の中であまり確証を持てておらず、かなり雑な議論を展開をしているので、メモ書きだと思って読んでいただけると嬉しいです。(期末試験の勉強の妨げにならないよう、もやもやしたものをとり…

同等一栄 ※追記あり

昨日1000アクセスを突破しました。このブログを読んで都農に興味を持ってくださった方がいたら嬉しいです。 ※再度見直したので「同等一栄」について書き直しました。 昨日NHKの新日本風土記という番組を見ていたところ興味深い話しがなされていたの記事…

勘十爺の頭 ※追記あり

新年あけましておめでとうございます。2017年も最低週に1度はブログを更新できるよう努めたいと思います。 都農では「勘十爺の頭(を結う)」という独自の方言がある。私は全く聞いたことはなく、私の親世代も聞いたことがあるものの意味まで把握出来ていな…

「九州南部地方の民風」について

柳田国男の初期の著作「九州南部地方の民風」において都農近辺のことが言及されているのだが、いくつか気になる点があったので触れておく。 以下引用 宮崎もまた純然たる新開地の町でありまして、土語方言というものだなく、諸国語の混合であります。この土…

「遊動論 柳田国男と山人」②

前回の記事の続きです。 さて、柳田の椎葉村=ユートピア論であるが、立論の時点を彼が訪村した明治四十一年七月以降と仮定して考察する。というのは、資料6と7で実証したように、少なくとも十八世紀中葉(寛永四年)における焼畑共有地配分には歴然たる格…

「遊動論 柳田国男と山人」①

柄谷行人の柳田国男論には大きな影響を受けた。しかしながらこれについては自分なりの批判もある。そこで「遊動論」についての批評を書いて行きたい。量が多いので2回にわけて書こうと思う。今回は「遊動論」のベースにある「協同自助」の思想についての理…

日吉神社の八王子山

先日滋賀県にある日吉大社に行った時の話しである。西宮、東宮への参拝を済ませ、1キロほどの急な坂道を登り奥宮に辿り着いたところ、あるおばさんに声を掛けられた。この先にご利益のある場所があるのだけれど、道が整備されておらず一人で行くのは怖いの…

ニギハヤヒ

以前都農神社の祭神について書いた記事において都農神社の祭神は大物主ではないかという考えを示したが、考えを改めたので新しく記事にした。考えれば考えるほどよくわからなくなるので、暫定的なものと思って読んで頂きたい。 まず都農神社の現在の祭神は大…

都農の磐座信仰

大神神社に行ってきて色々と考えが変わったので、改めて記事を書きたい。 以前は都農に移住してきた三輪氏が都農にある尾鈴山を三輪山に比定したのではないかと考えていた。しかし三輪山を訪れたところ、尾鈴山と似ても似つかぬ山であった。そのため以前の考…

大神神社

暇だったので、京都・奈良をぶらぶらしてきた。三輪氏の関係で都農神社と縁のある大神神社を訪れたので記事にしてみようと思う。 訪れたのは11月1日の朝10時ごろ。三輪駅から徒歩5分ほどで境内に着いた。平日であるにもかかわらず思いの外混んでいて驚…

吉備津神社について

都農町史に付属している明治末の地図によると木戸平に吉備津神社跡があったということが記されている。江戸時代には村社として信仰を集めていたようだ。戦後に木戸平神社として合祀されたという記述があるのだが、どこにあるのかわからない。 吉備津神社は吉…

都農の読み

都農を「つの」と呼ぶか「つのう」と呼ぶかについてのコラムが広報つのに掲載されていた。 広報つの|都農町 2011年3月号 都農(つの)を以前は「つのう」と呼んでいたという話しを夏に帰ったとき聞いたのだが、一人からしか聞くことが出来なかったので…

祖父母の話し

前回の記事の続きのようなものである。 まずは祖父の話し。祖父は都農の家で生まれ、育ち、亡くなった。曾祖母に相当甘やかされて育ったらしく、お坊ちゃま気質であった。中学を出た後は家業の馬車屋を継いだが、継いだときには経営が傾いていた。そのため祖…

都農の家の話し

都農にある祖父母の家について記事を書いてみようと思う。興味がある人はいないと思うが 笑 比較的珍しい名字で全国にも1000人もいない。秋月家に仕える臣下が名乗った名字のようだ。宮崎、福岡に見られる。 家に家系図があるような立派な家ではないので…

延岡の三輪神社

都農からだと、延岡は宮崎と同じくらい遠い。ちょっとした買い物は日向や高鍋で済み、出かけるならば宮崎市まで行ってしまうため、延岡に行くことはあまりない。高穂や大分に行くときに山沿いの道を通るぐらいだ。そのため延岡のことはあまりわからないのだ…

民俗学への思い

都農への思いと同様に民俗学への思いもいずれ書かなければならないと思っていた。これも同じように文章にするのが難しく、とりとめのないものになってしまった。 民俗学者の文章に一番最初に触れたのは中学3年の時に読んだ「遠野物語」であった。夏休みの読…