米良について
米良にはもともと東米良と西米良が存在し、東米良は現在西都市に属している。西米良は現在も西米良村として存続し、山奥にありながらも一風変わった村政で人口現象を食い止めている。
1.銀鏡(東米良)
米良街道からそれて山道を10キロ弱行くと銀鏡地区に着く。銀鏡という地区名は磐長姫命の神話に由来する。
銀鏡地区にある銀鏡神社は国指定重要無形民俗文化財に指定された銀鏡神楽で有名である。神楽には毎年2、3000人訪れるという。
御神体が山であるためか、神社そのものは地域にあるような神社と変わらない。創建も16世紀と神話を由来とする神社としては新しい。
行った日がお彼岸であったため、ちょうど60歳の厄除けの神事が行われていた。和弓で的を射る神事で、的に命中する度歓声があがる。もともと米良は菊地氏や米良氏といった南朝系の武士が住む地で、武士としての誇りを守るため今もなおこのような行事を行っているという。
2.西米良
一ツ瀬川沿いの米良街道を更に登っていくと西米良の中心地区に着く。米良の領主であった菊地氏ゆかりの資料を展示する菊地記念館に行きたかったのだが、残念ながら休館日であった。
西米良の温泉は泉質が良いことで有名で、温泉を目当てに来る人も多い。14時ごろに訪れたのだが、駐車場は満杯であった。
3.小川
小川は西米良の中心部に向かう途中で小川沿いに山へ10キロ弱登って行った場所にある地区である。かつては城があり、米良統治の中心であったようだ。
小川作小屋村の中には小さな民俗資料館があり、地域の民俗資料が展示されている。
小川地区にある米良神社は磐長姫命を祀っており、御神体は磐長姫命の髪であった。(洪水で流されてしまった。)磐長姫命がこの地で最期を迎えられたという逸話があるそうだ。もともとはもう少し上流にあったのだが、洪水で社が流され、現在の地に流れ着いたことから今の地にあるという。
詳細情報|みやざきの神話・伝説・伝承 (神話のふるさとみやざき)