西都について その2
1.石貫神社
西都の市街地から米良方面に少しはずれた地にある。この周辺には神話の伝承地が密集している。地区名が三宅となっているのだが、ヤマト政権の直轄地であった屯倉がその由来だと思われる。このことがその密集と関係しているのだろうか。
石貫の石は神社の入り口近くにあり、さほど大きくなかったため見逃してしまった。
コノハナサクヤヒメの父の山の神オオヤマツミノカミを祀っています。鬼と「一晩で岩屋を完成させれば娘を嫁にやる」と約束したオオヤマツミが、鬼が完成させた岩屋から1枚抜き取って投げた石が落ちた場所と伝えられています。参道入口にはそのときの物とされる石が据えられています。
伝承地詳細47 石貫神社 西都市|100の伝承地|ひむか神話街道
2.児湯の池
児湯の地の由来となった池。普通の池に見えるが、泥水しかわかなかった西都で唯一真水が湧き続けた池だという。
炎の中で生まれたホデリノミコト(海幸彦)、ホスセリノミコト、ホオリノミコト(山幸彦)の3神の産湯に使われたところと伝えられています。
また、この池の名が古代日向の国の児湯郡の地名の由来にもなったといわれています。
伝承地詳細39 児湯の池 西都市|100の伝承地|ひむか神話街道
3.無戸の室
コノハナサクヤヒメの産屋の跡。今は大木と石碑のみがある。
コノハナサクヤヒメが出産のために造った産屋(うぶや)の跡と伝えられています。たった一夜で子を身ごもったことをニニギノミコトから疑われたコノハナサクヤヒメは、身の潔白を証明するため、戸の無い産屋に入り、燃えさかる炎の中で3人の皇子を生んだといわれています。