都農の地蔵
湯の本にある都農の町営墓地の側に地蔵がある。都農には小さな地蔵がたくさんあるのだが(これについてはいずれ記事を書く)、ここの地蔵は子の健やかな成長を願うものである。
地蔵に子の健やかな成長を願い、よだれかけを奉納するのは全国的によく見られる文化である。色は白だったり赤だったりするが意味は異なる。例えば赤い場合は水子供養だったりする。
以下の写真は比叡山にあった子の成長を願う地蔵の写真。
私の親も私の成長を願ってこの地蔵によだれかけを奉納したそうで、墓参りしたあとには毎回立ち寄る。おかげで丈夫に大きく育った。
現在は二体のお地蔵さんがいるが、以前はもう少し多かったらしくいつの間にか減っていたそうである。
地蔵の下に書かれた文字を見ると天保十二年(1841年)と書かれており、比較的新しい仏像だということがわかった。
この仏像の側に似たような碑がある。そっちには参らんでいいと言われていたのだが、よく見ると墓石のような形をしており、家の名前が刻まれていたので墓石であろう。
元は別の場所にあったようだ。役場の近く(正確にはベスト電気とやのふとん店の間)から移ってきたらしいのだが、先に述べた墓石の方だけが移ったという人と、地蔵も含めて移ったという人がおりどちらが正しいのかわからない。