ひょうすんぼ

宮崎の田舎町、都農町についてとその他色々

同等一栄 ※追記あり

 昨日1000アクセスを突破しました。このブログを読んで都農に興味を持ってくださった方がいたら嬉しいです。

※再度見直したので「同等一栄」について書き直しました。 

 

 昨日NHK新日本風土記という番組を見ていたところ興味深い話しがなされていたの記事にした。

 京都北部にある伊根という漁師町では「同等一栄」という精神があるという。「同等一栄」とは皆が等しく栄えようという意味なのだが、もとは神様にお願いごとを聞いて下さいと念を押す言葉で、その言葉に当て字をして現在の用法となってそうだ。漁に出る前にこの言葉を唱えながら神社の周りを回る風習が放送されていた。この町では皆がお金を出し合って困っている人を救済する頼母子講が以前は存在したという。またブリが豊漁で1920年代には漁師以外の人にもお金が配られて、この町の人はみな同時に家を建て替えたそうだ。この精神が現在まで生きているからか、町民の八割の世帯が出資して潰れそうな漁協に代えて新たな漁業株式会社を設立した。

 こういった精神は柳田の言う「協同自助」の思想と似通う部分もあるのではないか。また柄谷は「協同自助」の思想と遊動性を結びつけて議論していたが、漁師にもある種の遊動性があるように思われる。

 

新日本風土記