尾鈴山と矢研の滝
前回の更新から随分時間が空いてしまった。
昨日尾鈴山に登ってきた。以前記事にも書いたが、尾鈴山は都農の顔とも言える山で、地域からの信仰も厚い。しかし尾鈴山は迷うと祖父が言っていたのもあって(それが迷信の類なのかは今となってはわからない)、登ったことはなかった。そこで天気も良く、時間も空いていた昨日登ることにした。
都農の中心部から車で名貫川沿いを走り、30分ほどで尾鈴山キャンプ場についた。キャンプ場に尾鈴大山神と書かれた社があった。尾鈴山を祀っているというよりは、写真の奥に写っているモミの巨木を祀っているようであった。
キャンプ場から歩いて40分ほどで登山口入り口についた。ここまでの道は舗装されていて歩きやすく、いくつかの滝を見ることが出来た。
登山口からはひたすら急な山道で少しきつい。山道には滝はなく、見晴らしもあまりよくなかった。ところどころ道がわかりにくくなっていたが、テープやロープでわかりやすいようにしてあったので迷うことはなかった。
9.5合目あたりに見晴らしが良い地点があり、都農や川南の町並みを眺めることが出来る。日向市の方も見えるようだが、あいにく雲が被さっていて見ることが出来なかった。
山頂の直前には尾鈴神社があった。鳥居の上に石がおいてあるが、鳥居の上に石を置く(投げる)と願いが叶うという言い伝えによるものだろう。こういったものは全国各地で見られる。
尾鈴神社の現在の祠は維新後に建てられたようで、左側ににある石碑には「東臼杵郡」と書かれていた。旧東臼杵郡は宮崎県北部の地域で都農町は含まれていない。恐らく隣接する現日向市(東臼杵郡)の人が建てたのであろう。
尾鈴神社からはすぐ山頂についた。登山口から一は時間半ほどだ。山頂付近は開けているが見晴らしはあまり良くない。祖母の友人の話によると以前は展望台があり、その展望台を作るためのトロッコが山頂まで通じていたという。随分昔の話であろう。
登った感想を正直に述べると至って普通の山であり、そこまで魅力を感じなかった。ただやはり滝の数は多く、滝と三輪氏の関係で信仰を集めたのであろうと思う。
予定より早く下山出来たので、矢研の滝に行くことにした。矢研の滝には小さいころに行ったことがあるが、滝の記憶が全くないのでもう一度行って見たかった。
キャンプ場から20分ほどで矢研の滝についた。道もほぼ平坦で歩きやすく途中には多くの滝があった。
落差73mの滝で迫力があった。日本の滝百選に選ばれているだけのことはある。以前は滝の近くまでいけたようだが、今は行けないようになっていた。
矢研の滝の上流200mほどの場所にニギハヤヒが乗ってきたと云われる磐船があるらしいのだが、通行止めとなっており行くことが出来なかった。今度機会があれば行ってみたい。