ひょうすんぼ

宮崎の田舎町、都農町についてとその他色々

都農の地形

 最近ブラタモリなどに代表されるように地形ブームが到来している。(?)私も地形は好きで、城や古墳の建つような見晴らしの良い台地が好きである。今回は都農町の地形について触れたい。

 都農町の東部は宮崎平野の北端を占める。しかし平野部は狭く町の6割以上が山地となっており、平野といっても隆起によって洪積台地(平野が隆起した台地)となっている。そのため海岸からすぐは急な勾配となっている。(日豊本線のあたりまで)

 都農町の中心部を形成する平野は都農川、心見川、名貫川の三本の川によって形成された扇状地の上に、霧島や姶良の火山灰が積もって生み出された。

 表層を覆う火山灰は黒ボク土と呼ばれるもので、黒くて保水力が高く、柔らかく耕しやすい。しかしリン酸を欠乏しやすいという欠点を持っているため、植物の栽培には不向きな部分もある。そのためか江戸時代の都農の主要作物は芋であった。

 一方で西部の山間部は九州山地の東部に位置しており、尾鈴山(1450m)に代表されるように山が連なっている。これらの山々は耳川の河口付近を火口としていた巨大な火山の噴石によって形成されており、大半が火成岩である。

 上空からの写真を見ると、都農町が三角形の宮崎平野の突端にあたることがよくわかる。

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