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ひょうすんぼ

宮崎の田舎町、都農町についてとその他色々

遠野訪問記

 今回の記事は遠野物語で有名な遠野の訪問記である。もっとも訪れたのは昨年の2月なので、日記を見て思い出しながら書いている。

 花巻からは釜石線に乗り一時間ほどで遠野駅に着く。遠野駅はかなり立派な駅であった。駅舎には屋根があり、駅員もいる。無人の都農駅のようなものを想像していたので、驚いた。駅を出ると、噴水と新しく出来たばかりの観光案内所が見えた。どうやら私が想像していたような田舎町ではないようである。

 とおの物語の館、遠野市立博物館、遠野城下町資料館といった博物館はどれも遠野駅から徒歩10分以内に位置している。遠野物語柳田国男についてそれなりに調べて行ったので目新しい発見はなかったが、どの建物も新しくキレイで、見やすいよう趣向が凝らされていた。また遠野という街についての知識はあまりなかったため、城下町博物館で遠野藩が栄えていたことを知ることが出来てよかった。勝手に抱いていた田舎町というイメージをこれで払拭出来た。

 遠野市立博物館の側の小高い丘の上に遠野城(鍋倉城)があり、ここからなら遠野盆地を見渡せそうだと思ったのだが、雪のため丘の上に登ることが出来なかった。この時気づいたのだが、遠野は冬に行くべきところではない。寒いところは寒い時に行くものだという謎の価値観に縛られて冬に行ったのだが、寒いうえに移動も困難で観光に向かない。

 そのままあてもなく猿ヶ石川沿いを歩いていたところ、散歩をしているおばあさんに声をかけられ、愛宕神社を進められたので行ってみることにした。遠野駅から2.5kmほどのところにあるのだが、ここまで来るとほとんど人影もない。倒れた木で半ば通行不能になっている参道を登った先にある神社は人の気配が感じられないからか、空気が澄み渡りどこか神さびたものを感じた。

 すぐそばに卯子酉様があったので行ってみた。縁結びの神様は人気なようで、多くの参拝者が訪れたあとがあった。私も恋人がいないので、お願いしてみた。

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 遠野駅から出るバスに乗り伝承園へと向かった。伝承園には曲り家の菊池家住宅、遠野物語の話者である佐々木喜善を称える記念館、千体のオシラサマを展示している御蚕神堂がある。中でも一番驚いたのは御蚕神堂だ。そもそもが不気味なオシラサマが赤い照明の下小さなお堂に所狭しと並べられていて、ゾッとした。

 伝承園から徒歩後分ほどの場所にカッパ淵がある。恐らく遠野の観光地の中では一番有名なところだろう。期待して行ったのだが、有名であることが仇となって観光地化されていた。きゅうりをぶら下げた釣り竿が取り付けられていて、雰囲気が台無しである。

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 本当はもう少しまわりたかったのだが、体調を崩してしまったので断念した。

 

 遠野訪問は民俗学に興味がある私にとっては非常に良い経験になった。もっとも民俗学柳田國男遠野物語のいずれにも興味を持たない人にはあまりおすすめは出来ない。というのも一つ一つ観光地が地味であり、華がない。訪れたことがない人が想像しているほどの田舎ではなく、こういった風景は日本の田舎であればどこでも見られるだろう。どこか別世界のような田舎を求めるのであれば椎葉村をおすすめしたい。