ひょうすんぼ

宮崎の田舎町、都農町についてとその他色々

都農の祭り

 都農の祭りは県内でも有名で、都農の人たちも誇りを持っており、毎年楽しみにしている。私もここ数年行っていないが、祭りの時期にいとこ達がやってくるのもあって小さい頃は楽しみにしていた。

 

 神功皇后が都農神社で新羅征討の祈願をしたという伝承に基いて行われているようだ。この風習はいつごろかからか途絶えていて、1832年ごろに再興された。祭りの原型はこの時出来たのだろう。

 毎年8月1、2日に開催されている。以前は人も多かったようだが、日向のお祭りとの関係や平日開催が多いことなどもあり、人が少なくなってしまったらしい。それでも普段の都農から考えれば驚くほど人は多いのだが。

 都農の各地区の御輿が町を練り歩いて浜まで向かい、次の日の夜に神社に戻る。以前は2地区のみであったが、浜若など新しく追加され4地区となっている。担ぎ手も以前は町内の人が中心であったが、今は町外からの参加者も多い。

 御輿は太鼓台と呼ばれ、中学生が乗り太鼓を叩く。「チョーサイナ ソラヤレ」や「ソラヤレ ソラヤレ」といった掛け声とともに練り歩くのだが、「チョーサイ」は「長歳」で御輿や山車を意味するのであろう。

 一番盛り上がるのは太鼓台と太鼓台をぶつけあうケンカ太鼓である。バスの営業所の前などぶつかる場所は決まっている。先に下に入ったほうが勝ちらしいのだが、見ていても勝敗はよくわからない。以前は死人が出るほど激しかったらしい。現在はそこまで激しくはないが、見応えがある。詳しくは以下の動画をご覧いただきたい。

 

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 兵庫の妻鹿のお祭りと由来が似ていることからも、同じような理由で御輿をぶつけるようになったと思われる。このように御輿をぶつけあう風習は都農のみならず、周辺地域にも見られるが、都農の祭りがもっとも規模が大きい。

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