ひょうすんぼ

宮崎の田舎町、都農町についてとその他色々

西都について

 都農町について紹介するブログであるはずなのに、記事のネタ不足を心配してここのところ宮崎の観光案内ばかり書いている気がする。

 

 ①西都原古墳群

 宮崎には多くの古墳群があり、都農にもあるのだが、西都原古墳群はその中でも最大の規模を誇る。またコノハナサクヤの神話の地でもある。

 古墳群は今では原っぱのようになっていて、春には写真のように満開の菜の花が広がる。この写真の中央にあるのが鬼の窟古墳で、中に入ることも出来る。

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 古墳のはずれに古代生活体験館があり、そこでは勾玉や土偶などを作ることが出来る。子供のころはここが大好きで、何十回も来た。勾玉なぞ何個作ったかわからない。

 

 古代生活体験館の側には博物館がある。私が小学生のころに出来たのでまだ新しい。久しぶりに展示を見てみたのだが、挑戦的な展示内容で驚いた。ヤマト王権に相対する非稲作文化圏が展示の内容の中心であり、網野善彦の本にあるような類の、通説とは少し外れてはいるものの興味深く、傾聴すべきものであった。子供のころには全く理解出来ていなかったと思うが、無料でありかつ人を惹きつけるような展示なので良く来ていた。

 

 ②都萬神社

 西都の市街地にある。西都原古墳群からも近い。現在の西都の中心部である妻地域には日向国府や国分寺がおかれており、西都は古代日向の中心地であった。都萬神社は日向国の二宮にあたる。平安時代には一宮である都農神社と勢力争いをしていたようだ。(都萬神社が優勢であった。)

 かつて栄えた都萬神社であったが、今では境内も寂しく、参拝客も都農神社に比べればずっと少ない。それでもクスの木など見どころは多く満足出来た。

 西都原古墳群には多くの観光客がいるので、案内があればここにも人は来るだろうにと思う。

 

 ③速川神社

 西都の中心部から米良方面へ行く道を車で20分ほど行った場所にある。余談だが、以前は西都まで電車が通っていた。30年ほど前に廃止された後も復活を望んで線路跡はそのままにされており、この神社へ向かう道沿いにあるサイクリングロードとなっている。都会に住んでいると中々気づかない鉄道というインフラの重要性に気付かされる。

 さて速川神社についてであるが、駐車場から20分ほど歩いた場所に鎮座している。一ツ瀬川を渡り(以前は吊橋であったが今は沈下橋となっている)、山道を少し登る。途中で鹿を見ることが出来た。

 立地は悪いものの地域の人からの信仰を集めているからか、何人か参拝者とすれ違った。喧騒から離れて、自然と交わる神社らしい空気を感じることが出来た。