ひょうすんぼ

宮崎の田舎町、都農町についてとその他色々

このブログについて

当ブログでは宮崎県の中部にある田舎町、都農町に関連する事柄についてを記事を書いていきます。記事の中心は民俗的あるいは歴史的なものとなりますが、都農町の魅力についてもPRできたらと思います。 ちなみに当ブログの名前になっている「ひょうすんぼ」と…

目次

年末ということで整理も兼ねて目次を作成しました。 古い記事は後に考えを改めることが多いので、目次にある記事を中心に参照してください。 ・都農の地名についての考察 都農と津野① - ひょうすんぼ 都農と津野② - ひょうすんぼ 都農と津野③※補足 - ひょう…

都農の方に聞きたいこと 改訂版その2

以前も同様の記事を作成したのだが、半年以上経って聞きたいことも変化したので、再度改めて作ることにしました。追加した質問は⑥以降になります。 各質問に関連した記事を質問の下にリンクしたので、興味のあるかたは覗いてみてください。 これらの質問以外…

尾鈴神社

尾鈴神社に行ってきた。 尾鈴神社は木戸平あたりから東九州道をくぐってすぐの山の上にある。(恐らく荒崎山)ふもとから車で約40分だが、道が狭い箇所や岩が落ちている箇所が多々あり、道から落ちる車が何台もいるということなので、訪れるのはあまりおす…

生目

宮崎市の市街地からほど近くにある生目地区を訪れた。 ①生目神社 生目という名から明らかなように眼病にご利益があるとされている。平日に訪れたのだが、参拝客が他に幾人かおり、信仰を集めていることが伺えた。 宇佐神宮の荘園管理のため八幡神を勧進した…

都農神社と熊野

尾鈴山は古来から修験者の修行の地となっており、都農神社は修験者の拠点となっていた。 寛正二年(一四六一)二月二五日の旦那売券(熊野那智大社文書)には日向菊池氏の一族が重代相伝してきた先達職の内容に、臼杵の「つのゝミや」などがみえ、当社は所属…

何故都農神社が一宮なのか②

『日本三代実録』天安2年10月22日己酉条(858) 授二日向国従五位上高智保神。都農神等従四位上。従五位上都万神。江田神。霧島神並従四位下。 神道・神社史料集成 日本三代実録によれば9世紀半ばには既に、都農神社と都萬神社の間に差がついている。11世…

何故都農神社が一宮なのか①

都農神社が一宮であることは一つ大きな問題である。 都農の属する日向国では古代から近世まで現在の西都市妻のあたりを中心に栄えていた。西都原古墳群の規模は全国有数であり、都農の古墳群は比較にならない。国府や国分寺なども妻におかれ、戦国時代日向を…

都農と似た地名

島根県江津市に都農郷とよばれた郷があったという。完全に都農町と同じ漢字と読みである。 現在でも地名は残っており、都野津駅という駅が山陰本線にはある。2年ほど前に通ったことはあるが、爆睡していたので覚えていない。 都農との交流は確認出来なかっ…

大己貴命と大国主命

都農神社の祭神は大己貴命(別名 大国主命)ということになっている。 日向国一之宮都農神社公式ホームページ 大己貴命と大国主命を単純に同じ神として考えてよいのかという問題がある。古事記には大国主命の一名として大己貴命があげられていることを根拠と…

四国と都農

都農を含む児湯郡には四国とりわけ高知や愛媛からの移住者が多いように思われる。ここでいう移住者は近年の話ではなく、江戸時代以前の話である。 柳田国男も椎葉に向かうためこの地を通った際に以下のように述べている。 宮崎もまた純然たる新開地の町であ…

PR動画

都農のPRをする動画が公開されている。 宮崎県「つの町」(都農町PV) - YouTube 近年の動画サイトの躍進や国からの交付金の兼ね合いもあってこういったPR動画を公開する自治体が増えている。 率直に述べるならば都農のPR動画は良くもなければ悪くもない。魅…

尾鈴山について 再考⑤-2 尾鈴神社と廃仏毀釈

尾鈴山は修験道の地としても知られていたようで、尾鈴山一帯には修験者が多くいたと言われている。尾鈴神社の信仰も修験者の影響を受けていてもおかしくはなく、実際貞享寺社帳によれば津野権現と呼ばれていたこともあるようである。また素盞嗚命は牛頭天王…

尾鈴山について 再考⑤-1 尾鈴神社と廃仏毀釈

尾鈴山の祭神については再考を書いたばかりである。それから一ヶ月もしないうちに追加で色々述べるのは少し気が引けるが、また尾鈴山の祭神について考えたい。 尾鈴山について 再考③尾鈴山と饒速日命 - ひょうすんぼ 1952年に開始された宗教法人の登記に…

都農と津野③※補足

都農と津野は都農神社の棟札にも現れる。これをどう解釈すればよいのかが問題となるため補足を加えたい。 1617年 都農神社の棟札の写し「奉再興津野大明神社壇一宇」 1686年 貞享寺社帳「都農神社 都農大明神」 1736年 都農神社の棟札「奉造立都…

都農と津野②

明治後期の地図には「津野」という地名は残っておらず、現代でも「津野」という地名は確認出来ない。聞き込みを行っても「津野」という字を目にしたことがある人は見つからなかった。 では「津野」はどこへ行ったのか。まず「都農」と「津野」それぞれの位置…

都農と津野①

以前書いた記事と一部内容が被る部分はありますが、大規模な修正をしました。 都農(ツノ)という地名を見てどんなイメージを持つだろうか。 漢字を素直に解釈すれば「農(業)の都」。いかにも地方の田舎町という感じだ。実際、漢字の意味が大まかにわかっ…

三輪氏について

三輪姓を持つ人が都農町に多く住んでおり、江戸時代末期や明治初期の資料を見るか限り、それなりに力をもった家であることも伺える。 その密度は全国でも5位以内に入るほどであり、県内に他に密集地がないことから何らかの要因があると考えられる。 三輪姓…

尾鈴山について 再考④ 尾鈴山の呼称

4回に渡って続いた尾鈴山再考も今回で終わりにします。 尾鈴山は今でこそ尾鈴山の呼称で統一されているが、以前は違ったようである。 再考①で登場した吐濃峯もそうであるが、他にもいくつかの呼称がある。 昔から今までに尾鈴山を、速日の峰と呼んでおるの…

尾鈴山について 再考③尾鈴山と饒速日命

再考①で尾鈴山で祭られている神と都農神社で祭られている神は同一だと記したが、この説には大きな欠陥がある。都農神社の祭神は大己貴命であるが、尾鈴山を祭る尾鈴神社、細神社は共に饒速日命を祭神としているのである。再考③では何故尾鈴山で饒速日命が祭…

尾鈴山について 再考②信仰の起源

尾鈴山の信仰の起源は何か。 御神体を避難させたことで尾鈴山信仰が生まれたとの説も採りうるが、避難させる以前の室町時代に尾鈴山と吐乃大明神の関連性が述べられている以上説得力を欠く。 また都農神社と三輪氏との関連性から、尾鈴山を三輪山に比定する…

尾鈴山について 再考①尾鈴山と都農神社

尾鈴山について以前記事を書いたが考えが変わったため再掲する。 尾鈴山そのものを祭っている神社として、尾鈴神社、細神社がある。両神社とも尾鈴山の近くにあり、尾鈴山信仰が生まれるのはもっともであろう。 今回考えるのは都農神社が尾鈴山信仰を内包し…

都農の民話

都農高校の先生が編纂した「つの町ふるさと物語」には町史に収められていない多くの民話が収録されていた。恐らく発行部数は少なく、図書館などにしか置かれていないと思われる。聞いたことがある民話と細かい点で内容が違うものも多く、その意味で参考にな…

日向諸県君と葛城氏

1、日向諸県君と葛城氏 西都原考古博物館で特別展として「日向諸県君と葛城氏」が展示されていた。 宮崎県立西都原考古博物館|開催中 5世紀に活躍した日向の諸県君と大和の葛城氏についての展示である。 以前紹介した「古代日向の国」という本で両者の関…

川南・西都の神社

1、平田神社(川南) 川南の中心部からほど近い地にある。祭神はヤマトタケルノミコト。 ヤマトタケルノミコトの熊襲征伐の際にこの地に宮が置かれたことが神社の由来となっているそうだが、都農神社と同様に大友宗麟の焼き討ちにあっているため、戦国時代…

都農の諸神社と古墳

1、都農の諸神社 以前都農の諸神社という記事を書いたが、今回は案内していただき小さな神社を中心にめぐった。 山間部の神社を除いて10社ほどを訪れた。かつて都農に子供が多かった影響なのか菅原神社が多い。菅原八坂神社という不思議な名前の神社があ…

県北の山体信仰

都農の名所の一つに尾鈴山が挙げられ、その信仰も厚い。尾鈴山の関連で今回は県北の山体信仰を取りあげる。 1、速日の峰 早日渡神社において祭られている。 速日の峰は饒速日が降臨した地として伝えられており、その意味で尾鈴山との関連性を見出すことも出…

美々津観光

美々津は都農から近いこともあって、よく通るのだが、町中を訪れたのは子供のころ以来だった。子供のころは祖父が仕事のついでによく美々津まで連れていってくれた。 美々津は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、江戸・明治ごろの趣ある街並み…

つのぴょんと行く!都農町探検

都農の観光地や魅力が3分間にまとめられた、「つのぴょんと行く!都農町探検」という番組があることを今更ながら知った。 3分という時間であれば、細かな魅力も伝えられるであろうし、動画の方が文章よりわかりやすく魅力を伝えやすいので、都農の魅力を知…

何故郷土研究か

前回の記事のように郷土研究とは異なる内容を書くこともある。一応このブログの内容は郷土研究が中心となっている。 では何故郷土研究なのか。 私が把握している限りでは大学の周りに郷土研究をしている人はいない。趣味として取り組もうという人はあまり多…